より「本質」が問われる時代へ。
あっという間に、今年も終わろうとしています。
誰もが想像できない1年になりましたが、今年も私は、無事に年末を迎えることができました。
2020年の仕事と暮らしと。
今年から株式会社としての活動を始めたのも束の間、5月から一旦産休に入り、6月に出産、8月から復帰、9月に初の決算。いつもバタバタな私ですが、例年に増して慌ただしい1年になりました。
にも関わらず、今年もたくさんのお客様にお声をかけていただけたことは、本当に感謝しかありません。
出産前は、「産休明けにちゃんと仕事はあるのか?」「子供を育てながら今まで通り仕事ができるのか?」と不安もありました。
でも、おかげさまで今は、出産以前と全く同じ水準まで仕事量を戻すことができています。
あとは、期待を裏切らずにどこまでやれるか、日々全力で挑むのみです。
コロナを生きる今、思うこと。
みなさん同様、私もコロナで生活が一変しました。
その中で思うのは、今まで以上に「本質」が問われる時代になったな、ということです。東日本大震災のときもそういった風潮があったかと思いますが、今回の件は、より「本質」に立ち返るきっかけになっているのではないでしょうか。
わかりやすいところで言うと、仕事の本質が見直されていると思います。
「その通勤はいるのかどうか」「その会議はいるのかどうか」とか、そういうものです。生活が一変する中で、仕事にとって本当に必要なものや、本来の目的が見直されていると思います。
人付き合いも見直されています。
コロナは、私たちの価値観を大きく揺さぶって、個人の本質をあぶり出すきっかけになっていると思います。全世界が、こんなに真剣にひとつのことについて議論を重ねることは、そうそう無いからです。その中で、今まで見えていなかった人の本質や、自分自身の本質に気づく機会も多いのではないでしょうか。いつの時代も、未曾有の危機は、自分を振り返る契機になります。
そもそも、そんなことを考え始めたきっかけは、自宅でぼんやりテレビを見ているときでした。
ロケが自由にできない関係で、多くの番組が、再放送や過去の番組の再編集などを放送しています。でも、普通に面白ければ笑うし、感動すれば泣けるんですよね。そう考えると、毎週毎週スケジュールありきで番組を作ってネタをひねり出す作業というのはなんだろうな、とふと思ったのです。私の家族はメディアにも詳しい人間なので、この話をしたところ「それじゃCMが取れない」と言っていて、なるほどな、と思ったのですが、では、番組はCMのためにあるのか、視聴者のためにあるのか、何なんだろう、と思い始めました(これは別にテレビ関係者にケンカを売りたいわけではなく、すべてのメディアに言えることですし、批判でもなんでも無く、私の純粋な気づきとして書いています)。
2021年をどう生きるか
では、仮に「本質」が重要になる時代だと仮定して、私は2021年をどう生きていくか。月並みですが、「真面目に生きていこう」と思いました。「真面目に」と言うのは、キッチリという意味だけではなく、人に誠実に、自分に誠実に、社会に誠実に、とにかく素直に、愚直に、生きていこうと。
私はいつもだいたい同じことを言っていまして、「素直が一番」とか「自分に嘘つかない」とか、そんなことばかり言っていますが、そういう裏表がなくて真面目な自分が評価されていると感じた1年でしたし、きっとこれから、時代的にもっとそういう傾向が強くなると思います。
真面目に、誠実に、真摯に生きる。
人に対しても、自分に対しても。
そして、仕事を通じて社会に貢献する。
お客様を喜ばせる。力強く応援する。
家族を守る。精一杯愛する。
そんな2021年にしていこうと思います。
今年1年間お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。
来年も、落ち着かない日々が続きそうです。
でも、こんなときこそ前を向いて、日々を精一杯生きていきましょう。
2021年も、どうぞよろしくおねがいします。
株式会社Kiss and Cry
代表取締役 落合 絵美